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ヒミツ・人妻系

nanaの妄想小説第2弾

20/5/2 20:20
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『1つ前の駅で…』【第1話】

「かつじさん、こうすると気持ちいい?」
ヂュポッ、ヂュポッ、、ん、、ん

股間に頭を埋めて健気に舌を動かしている菜々の頭を見ながら、勝地はまだ信じられない思いでいた。
「ん、んん…菜々ちゃん、もう無理しないでいいよ?ん、んぅぅ…」
菜々は舌を休めて顔を上げると、唇の端の唾液をぬぐい、優しい笑顔を見せた。
「かつじさんがイクまでしたいの…ん、ん」

どうしてこんなことになったのか…
時間を2週間前に戻そう。

☆☆☆

勝地とおるは、50歳半ばの気の優しい会社員である。亭主元気で留守がいいを地で行く妻 早苗は、現在「純烈」に熱をあげているらしい。暇さえあれば純烈ファンの仲間とコンサートに行く毎日である。
2人の子どもはそれぞれ独り立ちして家にはもういない。これが平凡な幸せなんだろう。
それはよくわかっているのだが、、時々
会社帰りの電車の中から流れる風景を眺めながら、ふとこのままどこか違う場所まで乗って知らない駅に降りてみようかと思うことがある。そんな刺激のない毎日が、ここ数年続いていた。

その日も、端っこの手すりに体をあずけながら電車に揺られていると、前に座っている女性の様子がおかしいことに気がついた。
まだ若いOL風の娘さんがハンカチを口に当てて苦しそうにしている。
時刻は21時を過ぎていて、車内にも人はまばらだった。勝地はどうしようかと逡巡した。

2話につづく

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