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ヒミツ・人妻系

縛を放つ、緊縛の魅力。

22/5/27 20:54
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長い長い歴史の中培われてきた、日本古来の伝統や文化があります。

私は神仏ならば神社仏閣、仏像。人形浄瑠璃なら人形、能なら面。。。と言う具合に、やや以ってニワカな造形物ファンであるのですが、そんな私が今惹かれているのが、世界でも『SHIBARI』と言われ日本文化として認識されている『緊縛』です。

始まりは武術で、江戸時代に罪人を拘束する用途になった縄掛け。
これには「早縄」と「本縄」の2種類があり、逮捕時は早縄、罪名が確定した後は本縄で縛したといいます。

取り調べや晒し者に使われた本掛けには、決まりがあり、関連書物には以下のように記されています。

1. 縄ぬけ出来ぬこと

2. 縄の掛け方が見破られないこと

3. 長時間縛っておいても、神経血管を痛めぬこと

4. 見た目に美しいこと


縄での艶技を描いた浮世絵などはあったものの、大衆の認識はあくまで逮捕術。
ならばなぜ、今日緊縛はエロスとしての認識が強いのか。

それは明治時代の画家、伊藤晴雨の功績と言われています。彼は愛人をモデルにした責め絵を描き、『変態画家』と呼ばれていたとか…。。
“緊縛”と言う呼び名も伊藤が刊行した『奇譚クラブ』で初めて使われたそうです。
そしてその後1960年代には、雑誌やテレビなどのメディアを通じて、性的行為として認識されて行ったとのこと。

実は、緊縛は日本文化を代表する「盆栽」と類似点があるとも言われています。
NHK出版『官能植物』によると、盆栽が植物の自由を奪うことでその美しさを最大限に引き出すのと同じように、緊縛も女性の自由を奪うことでその美しさを引き出しているのだとか。

たしかに、美しい。
そしてこの上なく、官能的。
私もあの芸術作品になりたい、と密かに抱く、
若干逸脱した願望。
けれど私の自由が奪われた時、溢れ出るものが止められないことは、まごうことなき私の素質。

私を縛り上げたなら、
秘めた欲望を一滴残らず掻き出して、
代わりにあなたをいっぱいに、
満たして欲しい。

…なんてね^^
(c)gran-tv.jp