喫茶去(160)
春蘭(48)
秋田・人妻系

数日留守にすると思います

18/4/22 16:50
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皆様こんにちは、春蘭です。団地の部屋のベランダの目の前は、桜が今が盛りと言わんばかりに咲いています。昨日2回も花見に行きましたが…なぁんだ、ここなら座ると目の前に桜を見られるじゃないの、ベランダのフェンス越しだから、あちきは吉原の花魁でありんす、な気分だけどね…と、しどけなく座り、缶チューハイを呷っては気を取り直してあれこれと動いているところです。


「いやぁーあの調子なら、まだまだ大丈夫だよ。しっかりしてるし、やりたい放題やってるし」
「だねー、100まで余裕でしょ。そうなると、回りが潰れないようにしないと」
そんな話を、都会で暮らす母の妹としたのが先々月辺りだったでしょうか…話題にされているのは、あたしの母の母です。今年の夏で97歳を迎えようというのに、老いを受け入れる・自覚して出来ないことは諦めるということをしない人"です"。否…今日の夜中に人から神に変わったので、"でした"。と言い改めますね。予兆はあったものの呆気ない、しかし、長患いもせず自宅での最期と思えば、恵まれているのではないでしょうか。

正直、本当に正直なところ…寂しさはないんです。それどころか、むしろどこかでホッとしている自分を"良く頑張ったよ"とハグしたい気持ちと、"なんて奴だ!最低の孫だよ"と罵倒したい気持ちが混在しています。
思えば…今のあたしのベースは、殆どが良くも悪くも祖母由来です。父親が早くに亡くなり"父親がいない一人娘だから、あのコは我儘なのね"と絶対に言われたくないと、教師を退職した祖母はあらゆる面であたしを、"目に入れても痛くない孫"ではなく"自分の理想を体現する生徒"扱いでした。そこから外れると「お前がいるからお前を思って、お母さんは再婚せずにお前を一生懸命育てているのに、何故その気持ちに報いようとしないのか」と、何度も言われました。常に母と比べられ、何をどう頑張っても褒められない日々…次第に、あたしは自分を認めることも愛することも出来ない、何にも自信の持てない家族の操り人形のようになっていきました。

祖母の魂も、あたしの祖母への歪んだ気持ちも、今日の青空に向かって吹き上げる風に舞い上がる桜の花びらと一緒に昇華して欲しいと願ってやみません。

いろいろありがとう
いろいろごめんなさい
これからは天から見守っていて下さい

重くてごめんなさい
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