先日、主人は用事があって外出し、別の用事があってあたしの実家に立ち寄りました。母は大事な娘婿と孫達にと、娘婿の好物の桃を１０個持たせてくれました。
数日掛けて楽しみ、残り２個になったところで１個は家族で分け、１個は冷蔵庫に入れておきました。
そして昨夜。子供達が寝ついて、主人はスポーツニュースを一喜一憂しながら見、あたしはディズニーツムツムを黙々とプレイしていたときのことです。
食欲と睡眠欲のかたまりの主人は、我慢出来なくなったようで冷蔵庫へと歩いて行きました。暫く戻って来ないので見にいくと
「冷蔵庫開けたら、こっち向いて『食べて』って美味そうなお尻が鎮座してる」
と、満面の笑みで桃を撫で回していたのです。
どうなるかは分かっていました。分かっていましたが、それでも勇気を振り絞って
「ここにも桃がありますよ～」
と、能天気な顔を作ってお尻を突き出して見せました。
「あぁ？随分大きくなった桃」
「何それ。気にしてるのに、頑張ってるのに。身長から計算して20キロ多い人が、そんなこと言う？」
「冗談だ～」
「またそれ？悪気がないって後付けすれば、何してもいいのはおかしいって言ったよね？忘れた？」
「気にすんな～、俺も気にしないから。チーズ食べる？」
差し出されたチーズを見て、見られないように下唇をギッと噛み締め、泣きそうになるのを痛みで紛らしてから、また能天気な顔を作って
「つまみだけなんて、いやですわ～」
と、言葉と踵を返しました。でも、あたしの心には青い火がついていました。見ているだけで人の心を温める赤い火とは違う、いろんな嫌な気持ちが集まって混ざり合って、渦巻いてついた青い火。
数分後。隣で猛獣の唸り声のようないびきをかいている主人を見つめていたら、その火が口から出てしまいそうになり、口を押さえたら涙が出そうになり。
寝落ちするまでディズニーツムツムをしました。
今日から桃尻を作りますp(`Д´)qヨガでもするか…
なんか、すみませんm(_ _)m今日のあたし、すごくあざとかったですね(v_v)