メイのカレイドスコープEye(153)
メイ(55)
長野・天然系

ローマの休日🕰️ Act3

22/5/26 03:38
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ご訪問ありがとうございます。

さて、ローマのホテルの私たちの部屋は‥
とても広くベッドが5個ぐらいあって、
ミーティングをしたりするのに好都合ということで‥
社長たちと部屋を交換することになりました。

スタッフの1人の部屋に移動することになり‥
正直、ちょっと1人になれることに安堵しました。
やはり初対面の方と相部屋は‥ちょっと気を使うので‥。

あぁ‥1人はいいな‥などと思っていたら、
ふいに電話が鳴ったのです。
えっ‥とイタリア語で もしもし‥ってなんて言うのかな?
学生時代 課外講座でイタリア語を少しかじったけど‥
自己紹介が出来る程度でした‥。
これは ノン・カピート ( わかりません )で通そう‥。

ひとまず‥ 「 Hello‥ 」
・ ・ ・ あれっ!?‥英語もダメ?
「 … ばかっ お前なんで そこに居るんだ!? 」
・ ・ ・ 日本語 そして聞き覚えのある声は‥
あいつ‥こと‥ ハバネラの男 ‥ばか呼ばわりとは‥。
「 私達 部屋を交換したんですよ。
聞いてないのですか?」
「 あぁ‥ そうか‥。」
私は部屋を交換した経緯と部屋番号を伝えて、
あいさつをしてから受話器を置こうとしたら‥
「 ちょっと待て‥ 元気だったか‥?」
「 まあ‥なんとか 」
「イタリアはどうだ?」
「イタリアは‥石の街なのでおもしろいです。
イギリスとはまた違いますね‥。」
しばらく、とりとめのない話をしました。
国際電話の‥ 間違い電話なのに‥。
「 元気で帰って来いよ。」

その場にいない人の声を‥
異国の地で聞くとは思いませんでした‥。
まだ 携帯もネットも‥それほど普及してなかったので‥。
そして‥その人の前で
Helloと言ったことはなかったはず‥。
どうしてすぐに私だとわかったのだろう‥。


恋は気ままな鳥さ
誰も飼い慣らすことなんて出来ない


彼はなにも言わなかったけれど
それでも私は彼が好き


ビゼー オペラ カルメン 『 ハバネラ 』より1部抜粋

‥昔の話でした。


最後までおつきあいくださり、
ありがとうございました。

良い1日になりますように‥。
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