この、電脳遊里に足を踏み入れた8年前。
エッチ度は?と問われて初期設定を、
星5つに設定したこと。
そのことに特に疑問を抱かなかった事をいまだに、
覚えている。
エロスの蓄積に関してはそれなりに、
自信があったから。
設置理由はわからない。
読書とは無縁の片田舎の生家の「応接間」にはなぜか、
たくさんの本があった。
おそらくまだ誰も読んでいないと思われる「全集」を、
きっかけすらもう不明だが、
識字初めし頃から手当たり次第に、頁をめくった。
源氏物語から、今昔物語から、
雨月物語から、好色五人女から、
太宰治から、瀬戸内寂聴から、
その他、たくさんの作家と著作から。
ほんの少しずつ、愛を、恋を、
その情動の美しさを無自覚に自身に、
英才教育していった。
極めて合法的かつ、隠微な学習方法で。
途中、性に関する諸々でつまづきを見せるも、
ぶっちゃけ振り返ればやや、無謀な経験で乗り切った。
その話はさておき。
「エロスに関しては自信はある。
しかし、エッチに関しては少なくとも、
星5つにすべきではなかった。」
途中からそう自己反省するもしかしながら、
ノンアダと言い切るのも違う気がして。
これまた中途半端に、星ひとつ。設定のまま今に至る。
昨夜は、満月。
ほろ酔いでこのような写真を撮影してみたものの、
少し踏みとどまり。
一晩寝かせたもののこうして、翌日の夜には、
駄文を添えて掲げてみている。
そんな自分を愚かと思う反面また、
この電脳遊里の中でだけは、
素直に愛する事ができる。
そんな密やかな、電文自慰。
気候不安定な折り。
ご自愛、くださいね。
では、また。