【草薙電脳艶戯倶楽部】(625)
草薙(48)
ヒミツ・不明/その他

【graduatio.】

24/4/10 18:49
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各クラスに不登校の子が平均して2~3人いたという、職場の方のお子さんの、中学時代のお話をきいた。
ネットをフル活用した完全通信制の高校に加えて、受験にもいわゆる「不登校対応」的な枠を設けている学校も増えているらしく、隔世の感あり。

自分自身、高校入学までの記憶は低年齢になるにつれて、学校関連の人間関係に良い思い出はなく。
ある日突然、「オドオドしていてムカつくからみんなで無視する。」と宣告され数ヶ月、口をきいてもらえなかったことや、スクールカースト上位の集団に突然呼び出されて「背が高いしキモチ悪いし、服の趣味も最悪。」と言われて途方に暮れた事などを、今でも鮮明に覚えている。

こういう話をすると「よくある事だ。」と言われるかも知れない。しかし、私にとっては人生に深くて暗い影を落としている、最低最悪の思い出だ。

成績優秀、スポーツ万能、殴られたら殴り返す覇気……
なにかひとつでも傑出したものがあったら、あんな惨めな目に合わなかったかも知れない。と、今でも悔しい。

が、無かったものは仕方がない。

努力に比例して段階的に夢が叶う体質?を獲得してからは、そんな目に合うことは皆無になった。
今思えば、人生の節々で、「あいつらをいつか見返してやる。」という沸々とした気持ちはあったのかも。
なぎさん、執念深い。 (笑)

あの惨めな時代、なぜか「学校に行かない。」という選択肢は私には、無かった。
環境のせいなのかそれとも、私が思うほどに事態は、深刻な話でも無かったのか。

「学校に行かない。」という選択肢が、一般的になりつつある時代。
親として、慎重かつ柔軟な対応をしなければならないと思った、そんなお話でした。


「なぎさん、きれいですね。」
もしも、アナタの目に私がそう映るなら、それは。
この、電脳遊里で確かに私が受けた、恩恵。
一般的な美人とは程遠いけれど、こんな私でも評価してくれる誰かがいる。そんな、密やかな安心感。

思うさまに自身を魅せられる、
稀少な場所をいつも、ありがとう。
惨めな時代からの卒業に、
今更ながらの、感謝を、こめて。

では、また。
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