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和歌山・不思議系

ロビン・フッド

20/5/13 16:33
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相変わらずラッセル・クロウが今一番熱いので全ての作品見続けている。
そして、こちら時代背景、美術、俳優、どれを取っても良かった。ローマ映画や十字軍映画を撮ってきただけあって細かい所が生きている。
他のロビン・フッド映画と違うのはリアリティ。
何せ鼠が食事に乗るカットもあり、一回だけでは気付かないちょっとしたサービス満載。
ストーリーを満喫するのもいいが、最後の一矢を相手に確実に届かせるための咄嗟の判断。これを描けるのが映画の良いところ。
この1点でやられました。マリアンにgirlと言って照れさしたり。寝室に誘うやり取りが可愛すぎ!
後はもうリドリー品質。
細かいことは全然気にならない。万歳。

話をロビン・フッドに戻すと、このリドリー版ではイギリス対フランス戦を出して盛り上げてるが、内面の葛藤を上手く演技している。派手さはないが、本当名優だと思う。ラッセル・クロウが演じたロビン・フッド。
なかなかどうして素朴で厭味がなく、実に好感の持てるロビン像に迫っていた。
本人もこういう役柄を得意とする傾向があるのではなかろうか? 

『ロビン・フッド』という物語が何度となく映画化され、愛されるのは、自由と正義のために戦う勇ましい義賊を英雄視する、アングロ・サクソン民族の血が騒ぐのかもしれない。
この映画の中で一番魅力を感じるのはその映像、中世の世界を丸ごと再現させたような建造物や衣装をはじめ、全体の質感といい、美術的に1ランク上の映像が堪能できる点だ。
ロビンを演じるラッセル・クロウの野生的な魅力に、その妻役を演じたケイト・ブランシェットの知的でありながら妖艶さも秘めている容姿にはクラクラさせられる。

ロビン・フッドを主人公にした映画が今までにどれだけ作られたかは知らないが、この作品はそんな中でも上位にくるというか、新鮮さは無いかもしれないが映画的満足度としては高い作品だと思う。
(c)gran-tv.jp