2007年にアメリカ公開で、同年日本でも公開された、殺人鬼ジグソウを描く「ソウ」の第４弾。
パート４ともなると、さすがに息切れしているという感は否めないが、それでもきっちりと意外な真相を用意しているのが、本シリーズの素晴らしいところ。
物語は、前作で死亡した殺人鬼ジグソウの死体解剖シーンから。
ここでジグソウの「死」は明らかとなりますが、ならば、「死のゲーム」は終わったはず。
ところが、胃の中からカセットテープが発見され、まだゲームが続いていることが示唆される。
今回は、パート２でジグソウと関わった刑事を救うために、同僚の刑事が「死のゲーム」に参加させられるというのが、物語の主軸となっている。
この作品の優れているところは、犯人は死亡したのに、犯行は続いているという不可解な状況を見事にクリアしている点。
そこには、ある映像上の「トリック」が仕掛けられている。
物語の終盤、ある人物の登場に、観客は驚きを隠せないのではないだろうか。
ただ、注意していただきたいのは、本作品を観る前に、出来ればパート３までの人物関係を整理しておいていただきたいということ。