月神さんのブログ(155)
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和歌山・不思議系

ドラゴンタトゥーの女

20/7/26 06:56
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ルーニー・マーラーが演じるリスベットの 存在感が際立つ。
孤高のヒロイン的な感じでは、レオンよりもニキータを連想した。 不幸で過酷な生い立ちのあまり愛と殺しの葛藤に揺れながら儚くも、運命を受け入れながら殺しに向かう姿が。
演じきれたら、オスカー候補間違いないという リスベット役のプレッシャーを跳ね除けて マーラーはよく役づくりここ迄、できたな。 と感心した。
役づくりの裏話を知ると さながら、デ・ニーロ様やダスティン・ホフマン様ばりの気合いだった。
また、このスタイリッシュなリスベットの 雰囲気と立ち回りがフィンチャー監督のおりなす映像とよく合ってる。よって見ていてテンポが良く飽きない。
セブンもそうだったがフィンチャー監督の演出は音と映像が非常にクールなので、そのあたりは受けるし、こちらも期待していた。
個人的には以下、ややネタばれだが… ラストのほうはえっ、ここでエンヤ使うん?と感じた。
フィンチャー監督はクラッシックも 使うが。
あのシーンでエンヤは新しい試みもあったと思うが、ちょっと個人的にはずれを感じてしまった。
しかしながら、全体的に映像、演出にフィンチャー監督っぽさがあり、充分に楽しめる。
マーラーの演技と役づくりは必見の価値ありだった。
セブン同じくフィンチャー監督はサイコサスペンスと聖書をよく絡めて 演出を盛り上げるのも上手い。
映画テーマとはちょっと外れるが北欧のインテリアもかっこ良くて、 ついつい見入ってしまう。
(c)gran-tv.jp