月神さんのブログ(155)
月神(35)
和歌山・不思議系

ダーク・ナイト

20/8/15 18:16
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そしてそして、栄えある1位がこちら!

こちらは、全く違う作品を観に行って、開始時間までかなり余裕があり適当に観てみるかー程度で観たらオープニングから心を鷲掴みにされた!私はヒーロー物は嫌いでバットマンシリーズも勿論観た事がなかった。何故なら特殊能力なんかリアリティーがないから。

あのクリストファー・ノーランの監督作品ということだけではなく、クリスチャンベールをはじめ、ゲイリー・オールドマン様、モーガン・フリーマン様など一流の俳優たちが心がヒリヒリするような演技をみせる。
そんな方達を完全に喰ってしまったジョーカー役の故ヒース・レジャー様!
恐ろしさ。憎しみ。ジョーカーなら筆などの道具を使うはずがないという彼の見解から、あの奇抜なメークも、自らの手を使って行ったそうで、よりゆがんだ心の闇が表現されている。

この作品はずっと傑作として残るだろう。圧巻」の一言に尽きる。ここまで息を飲む映画は初めて。

全体を通して正義と悪について考えさせられるのだが、悪の部分のインパクトがあまりにも大きすぎる。ヒース・レジャー様演じるジョーカーは映画史に残る悪役。人が醸し出せる狂気の域を超えてしまっている。これは映画を観終わってから知ったのだが、ヒースはこのダークナイトが完成する前に亡くなってしまったとの事。
それを知ってから改めてこの映画を見返すと、鳥肌が止まらなかった。
そして主役のバットマンも、自分が勝手にイメージしていた「特殊能力を持った超人」などではなく、ある意味人間臭いヒーローだったので感情移入がしやすく、リアリティがあった。

知的で計画性が優れてる。ハイセンスな言葉が耳に響く。
格闘シーンや尋問など皮肉交じりたっぷりの言葉で挑発させてバットマンの本性をむき出しにさせ感情を取り乱させる。言葉一つで人を底に落と技術を持ってる。
また、別にジョーカーの心情もうかがえる場面もいくつかある。
どんな完璧な正義でも悪になる事を証明しようとするってことは
正義と悪の違いが分かってるって事が伝わり面白い。
まさにヒース・レジャーここにあり!の作品。
ロウソクの火が消える瞬間に光ったその光った作品。アカデミー賞助演男優賞受賞存命中に受賞させてあげたかった。
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