金持ちになりたいという貪欲さと、人並み外れたトーク術でブラックマンデーで無職になりながらも、一代で会社を築き上げてウォールストリートの覇者となった男の話。
お約束通り、頂点に登り詰めてからは急降下するわけだけど、金持ちになった時のハチャメチャぶりがハンパない。ドラッグとオンナをムシャぶりつくように食らう姿が凄まじい。
人前でマスはかくわ、機内のファーストクラスでスチュワーデスに後ろから抱きついて耳をペロペロ、もはや猿以下。
パーティーでは勿論の事、オフィスだろうがホテルだろうが御構い無し。
これでよく世間体を保てるもんだ。
伝説のドラッグでナメクジみたいになって、這ってランボルギーニテスタロッサに乗り込むシーンが傑作だった。ヘロヘロの足でガルウィンドウを開けて乗り込もうとするシーンには久々に涙が出るくらい大笑いした！
フィギュアのように美しいが気の強い女をワイフにしたはいいが、イタリアの血のはいった美女を相手にするには、この男真っ直ぐすぎる性格で、身辺がヤバくなってくると手に負負えなくなってくるのもお約束通り。
しかし何より、この男、というかディカプリオの演技なのか、社員の気持ちを鷲掴みにして士気を120%アップさせるスピーチ術はすごい。こういう強烈なリーダーシップを持ったカリスマが企業のトップにいるだけで、会社のパワーが全然違ってくるだろうと思う。この映画の場合は制御不能の方向へ走ってしまったが…
まあ、大金持ちになっても所詮、車が派手になって、ロブスターが腹一杯食えて、毎日違う女と寝て、ドラッグでぶっ飛んで…くらいしかやれる事はないし、そんな生活１ヶ月もすれば飽きてしまうし、第一心身の健康に悪すぎるから、普通に生きるのが一番！って思えるのもお約束の感想ってこと？