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和歌山・不思議系

インタビューウイズヴァンパイア

20/10/29 04:01
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原作者アン・ライスがトムの配役を酷評し続けていたのに、完成作品を観た直後180度一転し、大絶賛したという、いわく付きの作品。

まずは主演2人のドラキュラに驚かされた。

ブラッド・ピットとトム・クルーズという大物2人が共演というだけでも凄いが、白塗りのドラキュラメイクで演じていながらも違和感なく、なんともいえない世界観にハマっている。

今のトムの姿からは程遠いほどスリムでシャープなヴァンパイア・レスタトはとても妖艶。

自ら選んだ道に永遠に苦悩するであろうピット演じるルイ。

南米系のアントニオ・バンデラスもどこか哀愁あふれる、影のあるヴァンパイアを…

ヴァンパイア達はみんな不老不死で享楽の世界を楽しんでいるのかと思いきや、実は苦労と苦悩を背負って生きているのだという事…

とにかくあの薄暗く、妖艶でどこか官能的な世界にどっぷり浸かって鑑賞して頂きたい。

途中、血みどろな場面も出てくるので、多少の心構えだけお忘れなく…

始まりは現代のサンフランシスコ。
街を見下ろすビルの一室で、インタビュアーを前に美しい青年ルイが自らの半生を語り始める。

時は1791年、ニューオリンズで広大な農園を経営していたルイは最愛の妻と子供を亡くして絶望に沈みこんでいた。

そんな彼の前に現れたのは美貌の吸血鬼レスタト。
彼によって永遠の命を与えられたルイは、レスタトと共に女性の血を求めては世紀末の夜をさ迷うのだった。

爽やかな好青年というイメージがあったトム・クルーズが、妖しい吸血鬼にハマるとは誰が予想できたか。

ブラッド・ピットのヴァンパイアも、まだどこか人間としての自分を捨て切れず苦悩するルイを見事に演じている。
ルイに愛情を抱く少女クローディアには、『若草物語』『スパイダーマン』のキルスティン・ダンスト。
これがまた、可愛いのにどこか小悪魔のようで上手い!

この3人が闇の中でしか生きることの出来ないヴァンパイアの切なさ、哀しさをめいいっぱいに表現している。

ヴァンパイアが女性たちの血を吸う場面がとにかく官能的!
映像は綺麗だし、このテの作品が好きな人は大満足できるのではないだろうか。キャスト陣の豪華さもスゴイ!

とりあえず思うのは、人間は天命を全うできてなんぼ。
不老不死は辛すぎ。
(c)gran-tv.jp