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ココ(35)
ヒミツ・おっとり系

ライオンのおやつ

20/10/18 23:57
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こんばんは✨
ココです😄

ライオンのおやつ、
という本を読みました。
小川糸さん著、
本屋大賞2020年ノミネート作品です。

ざっくりあらすじを書きますと。

癌で余命を告げられた主人公が、
残りの日々を瀬戸内の島の
ホスピスで過ごすお話です。

そこのホスピスでは、
好きなスイーツを作ってくれる
「おやつの時間」があります。
入居者がリクエストする「おやつ」には
それぞれのエピソードが込められており、
とても大切でせつない「おやつの時間」です。

文章に派手さはなく、
淡々とほのぼのと進むのですが、
主人公や他の入居者の方が、
避けられない死を受け入れていく姿に
苦しさややるせなさを感じます。

主人公が幸せなのと、
周りの人がとても優しくて、
読んだ後はホッとしますが、
それでも悲しかったです。

主人公は病気が進行して、
最後はおやつなんか食べられないんだけど、
匂いや形を感じて、
「あぁ、嬉しい」って思うんです。

食べるって、不思議。
ただ栄養を吸収している
だけじゃないんですよね。

作ってくれた人や買ったお店、
誰とどこで食べたか、
どんな時に食べたのか、
色々なことがたくさん詰まってますね。

そしておいしく食べられる事、
お腹がちゃんと空く事ってとても大事。

みなさんには食べ物の思い出
ってありますか?
死ぬ前に何が食べたいですか?

日常を少し大切に思える本でした。
ご興味がありましたら、
読んでみてくださいね🍀
(c)gran-tv.jp