このあとは
あまり思い出したくないような
切ないやりとりが
続きました。
私は一日メールを断って
たくさん悩んで
一つの事を考えつきました。
“私の嫉妬さえも、
欲情に変えてくれるなら
私はついて行けるかもしれない”
隠されたり、コソコソされたりするのが大嫌いな私は
「もしも他の人に会う時は
言ってくれませんか？」
と、メールしました。
苦肉の決断でした。
だってこれでOKだったら
私は“奴隷たち”の一人になる。
私だけの恋人じゃなく
みんなの○○ｻﾝに
あんな命ごと預けるような関係を
続ける事になる。
それでも‥
もしも事前にわかっていれば
“疑心”だけからは開放される。
“本当は仕事じゃないんじゃないか”とか
そんなふうに疑いながらは
絶対に無理なので
それなら
「今頃、他の人としてるんだ‥」
という事がわかって、
切なさに堪える方が
ましだと思ったのです。
それでも彼と
居たかったのです。
だけど
答えは“NO”でした。
「聞かれたら隠さない。
だけど、聞かれてもいないのにわざわざ傷付けるような事を言うのは
ばかげている。
そもそもぼくは
その場にいない人の話をするのは
あまり好きではない」
と言われました。
最後の望みの綱も
切れました。
「わかりました。すみませんでした。」
それから
私は彼に
お別れを言いました。
あんなに優しくて思いやりのある彼を
傷付けてしまいました。
私は今でも
彼の事は大好きです。
あれから一度も
連絡はとっていません。
少しだけ覗いたSMの世界は
私には少し 向いていなかった。
私は“奴隷”なんかには
なりたくない。
だけど彼は
私の最初で最後の“主”だったんだと
思います。
おわり。
最後 やっつけ気味になっちゃったかな。
ちょっと辛くて
あまり細かく書けなかった💦
読んでくれた方、
どうもありがとうございました
