昨日と今日では 世界が一変する事もある。
家の近くで色気のある白猫が子供を産んで
(どうやら何回も)
その仔猫たちが空き地で跳ね回っていて
よせばいいのに 気まぐれに餌をあげる人がいるものだから、なかなか居なくならない。
ということが何ヶ月も前。
仔猫は5匹いて、みなキジ白。そのほとんどが“猫風邪”に罹っている。片目が潰れたようになっている仔もいる。でもだいぶ大きくなった。
妙になついてくるものだから よせばいいのに
うちの子達も名前なんかつけて可愛がって、家の方まで遊びに来るようになって、たまに玄関先で座ってたりするから、私は気が付かず蹴ってしまった様になった事もある。
娘が名前をつけた仔は近所にて飼い猫になった。だから空き地からはいなくなった。
次男が名前をつけた仔は
今朝 死んでいた。
どうやら昨夜の雨の中、車に跳ねられたようで。血の痕はなく、身体は雨に濡れていた。
私は嫌だった。
でも嫌いってわけでも無いけど好きなわけでもない。
猫って大概、知らないうちに何処かへ行くから、いつか何処かへ行って、それで終わりのはずだった。
だけどなにも、死ぬ事ないじゃん。
勝手に何処かへ行って、何処かで生きてればいいじゃん。私は思い出す事もないかもしれないけど、元気でいればいいじゃん。
別に、好きじゃなかったけどさ。
いつもそこに居たのにね。
昨日と今日では、世界が一変する事もある。
それがそれぞれ どんな世界なのか。
真っ暗じゃなければいいけどね。