帰宅したら、母が何やら出してきた
クリスマスツリーだ。
豪華な物ではないが、私が子供の頃に父が買ってきてくれたものだ。
きっと、サンタクロースを信じさせたかったのだろう。
真っ赤なフード付きのジャンパーを着て、私の枕元にそっと置いていってくれた。
私は、父だと気がついていたが、気づいたら、きっと父を傷つけると思い、気がつかないフリをした。
今思えば懐かしいなぁ。
オーナメントも古くなって、もう飾ることはないけれど、やっぱり捨てられない。
断捨離が良いことのように言うけれど、捨てられないことも大切なのではないかと思う。