私が初めて『別れ』を経験したのは、保育園の年長さん、6才の時でした。
母方の祖父が、家族がいない間に自宅で自ら命を断ったのでした。
当時の事はあまりよく覚えてなくて、記憶にあるのは北枕で寝かされている祖父のガサガサの踵と、家の廊下で2人の警察官が、祖父が使ったものらしい縄を手に、話をしている姿くらいです。
その日は私達家族にとってちょっと特別な日だったので、子どもながらに複雑な思いを抱いたのを覚えています。
あれから、死ばかりでなく、様々な形の『別れ』を経験して思うことは、その時はそれなりに痛みを感じるけれど、決してそれで終わりではないということです。
祖父との例で言えば、
祖父の死から40年経った今でも、祖父と過ごした思い出は残っているし、
大人になるにつれ色々な経験して、祖父の過去に係わる話を聞いた時に、なぜ祖父はそういう選択をしなければならなかったのかを考えて部分的にでも理解出来るようになったから・・・
人とでも、他の生き物でも、
あるいは何か物とでも、
その対象との記憶や経験は、自分の中に残っているからです。
何でも永遠ということはないなら、ある方がブログで仰っていたように、
『今この時を大事に生きる』
ということが、大切なんだなぁと思います。
もうすぐお彼岸ということもあって、そんな事を考えてみました(*´∇`*)