当方も夏らしく暑くなってきたので、
夜に見た不思議なものの話など・・・
あれは6、7歳の頃で あったか・・・
当時喘息気味?であった私は、
夜になると咳が酷く苦しむ事がたびたびあった。
その晩も目覚め、えづきながら咳込んでいると
左側にある襖に目が釘付けになった。
手の影が黒々と映っていた。
じゃんけんのぱーの状態の影が、
私の後ろにある
障子の影とともに映っている。
少し小ぶりであるようだったので、
隣に寝ている妹の手や、
一応自分の手も見てみたが
そういう影が映る状態にはなっていなかった。
手首から先だけの影というのが少し恐ろしかったが、
ただ映っているだけでどうという事もなく、
また咳も収まってきたので
そのうち寝てしまった。
大人になってからこの体験の話をしたところ、
ある人に
『それは、あなたの母上の幼くして亡くなった
ご姉妹が、あなたの苦しそうなのを見かねて
背中をさすってらしたものでありましょう。』
と言われた。
そういう話をまるっと鵜呑みにする訳ではないが
そういう考え方もあるのだなぁ、と
得心がいったものであった。