こだま日記(67)
*流歌*(53)
岩手・不明/その他

オレの話

17/6/2 08:24
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昨夜また息子に、オレの生まれた時の話を
してよとせがまれた。

入院した翌日、昼食を摂ったあと
破水してしまい急遽手術となったことや、
手術の最中の様子、
手術後の大変だったこと(主にトイレ)などを
話してやると

「それも面白いけど、もっと前の話もしてよ」

と言う。




実は私達夫婦は重度の不妊症で
不妊治療専門のクリニックに通院し
何とか双子を授かった。

けれど、ある時を境に一人の成長が止まり
結果的に出産出来たのは息子一人だった。


こういったのは、確か
『バニシング・ツイン』
といい、そう珍しい事ではないようだけれど
それまで検診のたびに2冊ずつ出していた
母子手帳を

「こちらはもう出さなくていいですから」

と返されたときは何とも言えないもので
その後随分長い間自分を責めたものだった。


そんないきさつがあったので、
臨月になっても胎児がまったくおりてこないので
リスク回避のため、早々に帝王切開が
決まったのだった。

(一応、1日2時間歩きなさいと医師に指示され
歩いてはいたけれど)



開けて(!)みれば何てことはない、
へその緒が首に2巻き、袈裟懸けにも
巻き付いていて、
もともと普通分娩なんか出来る状態では
なかったのだった。



息子には、もともとは双子だった事は
話した事がある。
息子のクラスには今2組の双子がいるので
オレも双子だったら3組だったね、
すごいよね!(*´∇`*)
と笑ってた。


そして、風呂に入った時に

「オレ、こっから生まれてきたんだよねぇ・・・」

と傷跡を眺めている(時もある)



こういう話をするたびに、
母ちゃんってスゴイ!!!っと敬う気持ちに
なるようなので、
何よりの事である(*´∇`*)


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