今日6/8は「ヴァイキングの日」です。
英国最古の歴史書「アングロ・サクソン年代記」の記述によると、、、
「793年のこの日、ヴァイキングがリンディスファーン島の修道院を襲撃。スカンジナビア人によるイングランド侵略の始まり。」
という内容のものが伝えられています。
①リンディスファーン修道院
リンディスファーンは英国の島。「リンディスファーンの福音書」(The Lindisfarne Gospels)という、、、マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネによる福音書から成る手書きのラテン語装飾写本で知られます。これは、リンディスファーン修道院で7世紀末から8世紀初頭にかけて製作されたと言われます。
②そもそもヴァイキングとは?
ヴァイキング(英: Viking)とは、ヴァイキング時代(800-1050)と呼ばれる約250年間に、西ヨーロッパ沿海部を侵略したスカンディナヴィア、バルト海沿岸地域の武装集団です。
通俗的には、ヴァイキングは海賊や、略奪を働く戦士であると想像されますが、実際にはそれを専業としていたのではなく、交易民でもあり、農民であり漁民でありました。
各地に進出し、北ヨーロッパの歴史に大きな影響を残しましたが、、、次第に海上の民としての性格を失い、13世紀までには殆どのヴァイキングは消滅しました。
③なぜ、ヴァイキングがリンディスファーン修道院を襲撃?
実にいくつかの説がありますが、そのうちの2点だけを取り上げます。
1) キリスト教との宗教的対立
ヴァイキング時代の始まりとされるリンディスファーンの蹂躙は、カール大帝によるザクセン戦争、すなわちキリスト教徒による異教徒に対する戦争と時期を同じくする。
2) 知識や技術的優位性からの富を求めた侵略
ヴァイキングは通商・貿易による航海術だけでなく、地理的知識、工業的・軍事的技術も凌駕。
そのため、富を求め近隣諸国を侵略していった。また、教会や修道院は「富が集約された場所」と見られていた。
(続く)