『雨に唄えば』(原題:Singin' in the Rain)
ジーン・ケリー(Gene Kelly, 1912.8.23 - 1996.2.2)が、土砂降りの雨の中、主題歌を歌いながらタップダンスを踊る場面は映画史に残る名シーンとされる、1952年公開の米ミュージカル映画。
「ミュージカル映画史上最高の作品」と評される、ハリウッドを代表するミュージカル映画の傑作。
・1989 アメリカ国立フィルム登録簿に登録。
「文化的・歴史的・芸術的にきわめて高い価値を持つ」とみなされた。
・アメリカン・フィルム・インスティチュート
1998 アメリカ映画ベスト100 第10位
2004 アメリカ映画主題歌ベスト100 第3位
2006 ミュージカル映画ベスト 第1位
2007 アメリカ映画ベスト100(10周年エディション 第5位
原案は1929年の同名楽曲、サイレント映画からトーキー映画(※)に移る時代のハリウッドをコメディ交え描いた作品。
長編映画としての世界初のトーキーは、1927年10月公開のアメリカ映画『ジャズ・シンガー』。
『雨に唄えば』のストーリーにおいては、この『ジャズ・シンガー』の大成功により、ハリウッドにトーキーの波が打ち寄せる様子が描かれる。
※トーキー映画
トーキー (英: talkie) は、映像と音声が同期した映画のこと。(音声が同期した映画が一般的な現在では、あえて「トーキー」と呼ぶことはない。)
1930年代に入るとトーキーは世界的に大人気となり、アメリカ合衆国ではハリウッドが映画文化と映画産業の一大中心地となることにトーキーが一役買ったとのこと。