おじいちゃんの集まる婚活アプリで私に会いたいとメッセージしてきた74歳。
時間あったし、最近の値上げラッシュで貧乏になったからご飯狙いで行った私。
会ったらまずもう、話しにく人この上ない。
生きてきてはじめての感覚。
なんていうのかな、一種の「おしゃべり」なんだろうけど、声が止まないというか、
あ、違う?
できない?
店員呼ぼうか
わかる?
あら
よし
うん
できた?
まだ?
大丈夫?
お
あ
良かった
よし
席どこかな?
これを、隙間なく続けて言ってる人だった。
頭の中で血液が脳天に昇るのを感じたくらい。
で、会話の中で「実家が歯医者なんですが」と話したら案の定
「あうちの妹が歯医者と結婚してね、そこの一族も全員歯医者!」から~の
一事が万事こんな感じ。
だから私は言った「あの、話が全部遮られます。全てあなたに私の話が奪われちゃう。
短く話しますから最後まで聞いてもらえませんか?」と言ってみた。
みるみるうちに顔色が変わり、唇が震え出したじい様。
「ならあなたが話してるのを、じっと聞いて待てばいいの?!
そして「はい、話し終わりました」と言うまで待てばいいの?!」と言い、
「それならお会計、払って貰うことになるよ!?」と。
私はスクッと立ち上がり「勝手にしてください」と帰ってきた。
「知的な人に会いたい」とプロフィールに書いてあったが、だいたい会話って「最後まで聞いて待つ」の普通じゃん。
おしゃべり爺さんたまにいるけど、彼らは「なら意見を言っちゃいけないの!?」と屁理屈言うけどさ、意見って、相手の話最後まで聞いてから言うものだからね。
あー、お寿司全然食べないで出てきちゃった。
値上げラッシュにも爺さんにも、2つにイラついた日でした笑
しかし老人になると「赤ちゃんに戻る」と言うけど、あの「絶えず声が出ちゃう」のは、まさに赤ちゃんだし、一種の「震え」なんだろうな。
だって正常なら「落ち着いて」いられるじゃない…。
だから瞑想やヨガって必要なのかな、大人になると。