多くの女性がそれを男性に求めている。
その中味は、多少の事では動じない据わった肝だったり、自分を理解して包み込むような優しさだったり、可愛いアタシのワガママを笑って受け入れてくれる懐の広さだったり、求めている事は人によって違うだろう。
いずれも失笑にしか値しない。
男性は口うるさい女性を嫌う傾向にある。
『俺に構うな!俺のする事に口を出すな!』
一匹狼を気取っても、自分で自分の尻も拭えない男を何十人も見てきた。
『困った… 助けてくれ…』
自分で打開策を考える事もせず、泣きつき、助けて貰っても反省ひとつせず『男はみんなそうだ』と開き直る。痴情のもつれが最たる例だ。
小学生じゃあるまいに、見知らぬ『みんな』までも味方につけて実に情けない。
恥と云うモノを知らないのか?
そうじゃない男性も極少数ながらいるというのに。
口を出されたくないのなら、自分の言動に責任を持ってしかるべきだし、泣きつくなど以ての外だ。
私は相手のする事に口は出さないようにしていたが、やはり自分に火の粉が掛かる結果になると視えたら黙っていられない。
時にはカマをかけたり詮索もした。
何かあってからじゃ遅いのだ。
どういうワケか無責任なヤツ程、口を出されるのを露骨に嫌がる。
無益な争いをするのは嫌いなので、放置プレイを敢行したら『冷たい』と詰られる始末。
どんだけ自分勝手なんだろう?
以来、私は関わる相手を選んでいる。
世間の女性が求めているような『安心感』を私は男性に視ていない。
その『安心感』に浸り、頼らないと決めているからだ。
意見を求める事はあっても、結論は自分で出す。頼りにする事は自分の人生を相手に丸投げして、相手には何の責任もない事を押し付けているのと同義だし、曳いては依存と執着を生む。
自分の言動には自分で責任を持つ。
この『安心感』に勝るものはない。
相手の行動をいちいち詮索する必要もないし、安心して、楽しく(これが重要!)話も聴ける。
自分のやるべき事に集中出来るし、足を引っ張られずに済む。
それは男女問わずに言える事だ。
当然ながら、自分もそう在るべきだし、そういう人としか付き合わない。
面倒はゴメンだからね(笑)