出会いを求めていたわけでもなかった。
ここでは、日常を忘れて、ただ自分をさらけ出す場がほしいと思っていたはずなのに…。
ここに来て2ヶ月。
ブログを書いたり見たり、足跡をたどったり。
メールをやりとりする仲良しさんもいる。
時にはお誘い頂いて、主人とは違う男性とバーチャルセックスを楽しむこともある。
そんなある日、セックスをしたい衝動に駆られ、満たしてくれる人を探していた。
そんな中、突然一通のメール。
「ブログのRさんと同じことしたいです。」
Nさんという何度かやりとりをしていた会員様からのお誘い。
(まだよく知らないけど、TELしてみよっかなぁ。)
TEL時間の返事後、Nさんとの濃厚なバーチャルセックスを楽しんだ。
その後メールで
「ゆりさん会えませんか?」
と。
ここで会うことは許されないし、そんなつもりもなかったのに、口から出た言葉は
『さっきみたいなエッチしてくれるの?』
と…。この時の私は、興奮していた頭を整理する間もなく、もっとやらしく愛して欲しいという欲求だけ。
「もっと気持ちよくしてあげます。」
という、彼からのストレートな言葉…。
それから、彼とは頻繁にやりとりが始まり、電話ごしの声を聞きながら、狂ったように自分を苛める日々。
そんなある日、
「ゆりちゃん、お誘いしたの覚えてます?あれ、嘘じゃないからね?笑」
『Nくん、またそんなこと言ってる~。人妻だし、色々めんどくさいよ?笑』
と、いつものようにあしらう私。
「そこはわかっています。でも、ゆりちゃんのことめちゃくちゃにしたい。」
『わかった~。でも、会ったとしても、私がしたくないって思ったらしないからね?笑』
「それで、構いません。」
いつも真面目でまっすぐな彼だったら、という思いと、それとは反対に不安な面もあり…食事だけなら、と会う約束。
約束当日。
半信半疑なまま待ち合わせ場所に。
そこにはNさんらしき人。
『Nくん?はじめまして?っていうのも変か…笑』
「はじめまして笑」
約束通り、食事をしながら、お互いのことをたくさん話していたが、私は彼との日頃のエッチなやりとりばかりが頭をよぎっていた。
②へ続く