結末は、映画ならではの期待を裏切らない終わり方であり納得できた。
それも裁かれない悪に対して、立ち向かうといった余韻を残している。
まもなく婚約するカップルが犬を連れて散歩に出かけ、仲睦ましくしているところに、突然有無を言わさず暴漢に襲われ恐怖のどん底に陥ってしまった。
婚約者の命を奪われ、生死をさまよい体はボロボロになり、残されたのは恐怖のトラウマ。
恐怖と人を信じられなくなった挙句、自分で自分を守るしかないと確信する。
襲われる前の状態に戻ることはできなくなった時点で、何事もない平和な街が、受けてしまったトラウマにより尋常でない街に見方が変わってしまう。
この作品は社会でうやむやのうちに闇に葬られてしまう諸悪に対して私的制裁を加えることは、善か悪かを世の中に問うた問題作。
常に緊張感があふれており、サスペンスものとして見応えがあり、正義とか倫理観を深く考えさせられる作品。