原作者様の大ファンでおまけに当時はまだあまり知られてなかったが役者としての二宮和也にちょっと興味があり、この作品を見てものすごい衝撃を受けたものだ。
実写化の話を聞いた時は、 この世界観を映像にしたら上手く出来ずB級臭くなりそうと思っていた。
だけど いざ 見てみたら 見事に裏切られた。
映像が綺麗!なんといっても青が綺麗!
秀一の部屋なんかはもう最高で、流石蜷川さんだと思った。
壊れてしまいそうなほど繊細で空気までもが キンッと冷え綺麗だった。 そして この映画の中で 最も綺麗な二宮和也演じる櫛森秀一。 主演の彼は顔が凄く良い!と言うワケではないが、綺麗で整っている。恐ろしく綺麗だ。
かつては幸せな生活を送る普通の学生だった彼が、 徐々に壁をつくり、水槽の中で一人、世界までも敵に思う姿がたまらなく切ない。 櫛森秀一を演じられたのは この時の二宮以外には居ないだろう。
私には 櫛森秀一の中で静かに燃える 青の炎が見えた。
何度でも見返したいと思い、DVDを購入したが、大正解!
特典映像では、作品に対する役者や監督の思いなども見られて、それも大収穫だった。