三池作品は過激というイメージが強かったのだが、その対極にあるものが本作品で垣間見れた気がする。
人間の究極の愚かさをあぶり出しながら、ほとんどの人間が愚弄するなか、信念を貫く主人公の生き方が印象的だった。
藁の楯・・・犯人を守るためにはあまりにも敵が多すぎるから、と思っていたが、
今は、自分の信念を守り抜くための表現とも受け止められる。
大罪をまったく反省しないどうしようもない犯人に対して、いくら自分の職務とはいえ、命をかけて守る意味があるのか。
善悪の判断を超えて、本当に考えさせられる内容。
だからこそ、主人公のように強い生き方がこの殺伐としたものの中に一瞬の輝きを放ち、人を感動させるのだなぁ、と思った。
主人公演じる大沢たかおさんピカイチ。
日本の映画でここまでできるのかと驚いた。
松嶋菜々子の髪型が最高。大沢 たかおさん迫真の神演技 たっちゃん(藤原竜也)鬼畜ぶり 山崎努と伊武雅刀と岸谷五朗と余貴美子の渋い演技
うまい人は うまいねぇ。いい映画だったよ。
たっちゃん(藤原竜也)が神。一見落ち着いているが突然爆発的にキレる猟奇的な殺人犯をうまく演じている。
しかし最初はたっちゃん目当てで見たが完全に大沢たかおさんが喰ってしまってた。