「強制」、「奪還」、「排泄」
それぞれ違った思惑をはらみながらも
自由に若さと力ではちきれんばかりに自分自身を表現して生きている3人組。
でも、結局自由なんてそんなものはどこにもなくて
正義もイデオロギーも関係ない大人や組織の都合でがんじがらめに縛りつけれられていく。
作中では極端に暴力的に表現されていて人によっては道化じみた馬鹿馬鹿しい話とも見えるかもしれない。
でも、結果はどうであれ、こんな風にスカッと生きた時間が一瞬でも自分にはあっただろうか?
愛国心はあるけれど、今の日本のどこを愛せば良いのだろうか?
自分ならどんな風に表現したらよいのだろうか?
悲劇的な3人それぞれのラストと重ね合わせてつらつらそんなことを考えると悲しく切なくなる、そんな作品。
公開されてからもう10年以上経つが全然色褪せず、もう20回以上は見ていると思う。
なにかは人それぞれだと思うけれど、なにかを与えてくれる作品。
原作つきの映画は往々にして話をはしょりすぎたり、雰囲気がぶち壊しだったりすることがあるが、この作品はその辺はとてもよく練られて作られていると思った。
そして窪塚洋介くん、江口洋介さん、かっこよすぎでしょ!