彼のいる店舗に支払いをする用事が出来た。
行っても 外回りをしてれば いないかも知れないのに、何だか気持ちが落ち着かなかった。
店舗に入ると カウンター越しに私を見つけた彼が飛び出して私のそばに来て 私の顔を間近で覗いたの。「歩いて来たの?」と言って笑う彼の その笑顔に 確信した、堕ちたって。だって私 胸がキュンって鳴ったんだもの。
それでも 気のない素振りで「まさか、車で来たよ。」すると また私に顔を近づけて「だって 顔 汗かいてるから(笑)」って。
「車の中が暑かったのっ。でも すぐそこだと思ってエアコンつけて来なかったのっ」と少し怒った風に答えたら やっぱりただ笑ってる。そしたら急に「あ💦俺、仕事あったんだ💦」って慌てて出て行った。
たぶん 何気ない事よ。人が人を好きになって どんどん惹かれて行く理由なんて。
真っ直ぐな目で相手の目を見て話す彼のその瞳と私に話しかける その唇がとても好きだって思った。
私が好きだと言わなければ きっと 彼は私の気持ちに気づかない。気づかないでいればそれでいいの。時々話したり 時々見かけたり それだけでいいと思うのは ズルい人妻の勝手な恋だから。。。。