小学校1年生の、夏休み。
母親の鏡台の引き出しに入っている、いろとりどりの謎の小瓶。
開けると、フタに付属している小さなブラシ。
まるで油性マジックみたいな、ケミカルな香り。
これはなに?
どうやって母にたずねたのか、そしてどうやってせがんでその謎の液体を、まだ幼かった爪に塗布してもらったかは定かではない。
ただ、母が塗ってくれた赤いマニキュアの鮮やかさだけは、覚えている。
ゲーム繋がりで知り合った女の子たちはみんな、プレイヤーとしての基礎力が高い上にそろって、女子力までもがハイスペック。
まるで雲の上の天女をあおぎ見るみたいに、自分とは無縁の世界だと思っていたけれど。
ひょんな事からふと、その華やかな爪先に魅せられて「そういえば私も3年ぐらい前に、塗装したな…ガンダムネイル。」と思い出す。
塗装=塗って、装う。
うん。間違いない。
ネイルは、女子特権の塗装。
我が家の男衆に嬉し気に見せたのに、
嗚呼、その反応ときたら。
「へー。」「ふーん。」「ひかってるね。」
…… と、まあ、これが弾幕なら、ブライトさんにどつかれるぐらい薄い。
だから、ここで男性陣に公開しても反応は、同様かもとも、思いつつ。
草薙太夫の新境地、新たなるセルフ・プレジャーの、お目汚し。
40年ぶりの、生爪塗装にございます。
とはいえ、爪先だけをまずは塗布し、全体をラメ入り透明塗装しただけ。
わかりにくくて、失礼。
ちなみに40年前は、母に塗装してもらった数時間後に気分が悪くなり、除光液で落としてもらったというオチ。
まだ、幼かった爪が薬液に、耐えられなかったのかと推測。
プチトラウマからその後もやはり、ネイルは苦手で。
でも憧れはあったからこそ、その憧れをガンダムの意匠に託して、フェイクネイルに塗装を試みた……そんな、3年前だったの、かな?
ご興味持たれた方は、よろしければつぶやきを御観覧あれかし。
3年前の塗装品を、再掲いたしましたゆえ。
何となく・・・つぶやきのほうが多少は共感?していただけるような気も、しなくもなく。
他人の領域を侵食する事なく「自分色に塗る」という行為。
癖になりそうなセルフプレジャーを、40年ぶりの克服とその、悦びとともに。
では、また( *´꒳`* )