ものすごくひょんな情報源から、
「男性にも子宮が存在する。」
という、医学的事実を知った夜。
元々は両性具有である胎児期に、Y染色体の気まぐれにより男子たる身体に決定されるも、もしかして女子として分化したかも知れない、可能性の痕跡。
それが「前立腺小室」。
男性子宮と呼ばれる器官である。
痕跡のみで、実際に機能する事は無い。
快楽に寄与する事がなければ、
産出に貢献する事もない。
知らなければ、知られずに一生を終える、
知られざる沈黙の子宮。
ここまで書いてきて、ふと気づく。
もしかして読者諸兄はこの事実、今更の性知識でしたでしょうか。
もしそうでしたら、ひとりで厨二的に盛り上がりましてすみません。
もとい。
女性器にも、男性器と似た反応を示す小さな器官がある。
書くまでもないが、書かないと話が進まないから書く。陰核だ。
陰茎と同じように充血し、屹立し、絶頂とともに萎縮する。
性交時においては性的快楽に寄与する事で、子孫繁栄への積極的行動を促進する。
また、自慰行為時においてはやはり性的快楽に寄与し、一般的には膣及び子宮口その他への刺激よりも迅速に、絶頂状態に導くといわれる器官。
えーと。
今宵は何だか楽しそうですね。草薙さん。
度々、すみません。
どれもこれも、医学的にもまたグラン的にも今更の事実かもなのですがしかし。
楽しくなった上に「人間っていいな。」って何だか、優しくいとおしい気持ちになりまして。
これ、性教育的な童話にできたら素敵だな。
とか何とか、そんな事をふと、思ったのです。
男女の境界にとらわれない存在、ジェンダーレス、ジェンダーフリーがまるで、新しき在り方のように喧伝される昨今。
対して、太古の昔から人体に確実に存在していたであろう、自分の中の「オトコとオンナ」。
両性具有の痕跡を思うと何故だか、滅びた文明とか、出会い損ねとか。
草薙的、妄想のレンジは果てしなく。
そして妄想ついでに下腹部をそっと、戯れになでてみればそこに、でんと居座る私の子宮。
うん。
オンナ、ですね。
認めざるを得ません。
そんな優しい、師走の夜に。
ではでは、また。