【草薙電脳艶戯倶楽部】(629)
草薙(49)
ヒミツ・不明/その他

【admiration】

24/4/24 23:23
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気付けばもう、10年も前の事。

息子と一緒に毎週、楽しみにしていた「仮面ライダードライブ」。
婦警役のヒロイン・詩島霧子を演じた「だーりお」こと内田理央に唯一無二の色気を感じて胸躍っていた、そんな懐かしき思い出。

以降、折に触れて気にはしていた、だーりおの動向。
ひょんな事から愛読書になったマンガ「来世ではちゃんとします」のドラマ化にあたり、桃江ちゃん役を演じたとこれまた、ひょんな事から知り得て、嬉しいような心配なような、何とも複雑な気持ちになった先日。

クール系美人なのに二次元大好きな上に、アセックスな27歳処女・梅ちゃん。
地味系女子から大学生デビュー、今ではセフレが複数常駐の27歳・桃江ちゃん。
最愛の彼女にフラれてから、セカンド童貞を貫く処女崇拝者26歳・林くん。
セフレを次々と病ませる人たらしのヤリチン26歳・松田くん。
ソープ嬢にガチ恋中の、仕事と副業と趣味に命と睡眠を削る29歳・檜山くん。

そんな5人が働く職場は、「スタジオデルタ」。
アニメ等のCG制作に携わる小さな、下請会社だ。

作者いわく「性にこじらせたアラサーたち」という設定のようだが、だがしかし。
「性にこじらせていたら、どうだっていうの?」
少なくとも私は、そう思っている。

5人が5人とも、職場と仕事に愛や思い入れがあって、
拠り所にしている。
どんなに仕事がハードでも、「これが終わったら推しに会える」「これが終わったらセフレと会える」等々の原動力を糧に、がんばれる。

安全地帯に身を置いて、安定第一、無難に生き過ごす。
ひと昔前には最良とされてきたそんな生き方が、絶滅危惧種をこっそり飼育するぐらい難しい/難しくなってしまった一億総混沌サバイバルな現代社会において、こんなに楽しく職場の様子を、描いた作品はそうはない。
と、個人的にはそう、思う。

いや、しかし。
電マに頬寄せても、なぜか明るくて清らかにさえ見える。
それなのに、唯一無二のエロスを纏う。

そんな存在は、稀有だと思うのです。
だーりお、大好き。


では、また。
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