「ちいかわ」に登場する「うさぎ」には当初、
究極の幼な心しか感じていなかった。
しかし物語が進むにつれて、共感しかなかった「くりまんじゅう」、憧憬しかなかった「ラッコさん」よりも深く、「うさぎ」という存在を観じる事となる。
「うさぎ」の行動には、「観自在」を時折、思う。
超越した存在、神仏に近いココロ。
大好きなマンガ「悟空道」では「観自在」を「あるがままの心」とルビっていた。その影響もおおいにあり。
そんなわけで、数年ぶりに再読中。
実に良く、効きました。至高の、読む薬。
何より、三蔵法師が美しい。
美と艶は正義なり。
ちなみに、日本において三蔵法師が女性を演じる傾向の始祖は、夏目雅子では無かった事を初めて、知りました。
宮沢りえ×本木雅弘の西遊記が個人的にはいちばん好きです。懐かしい。
五十路という区切りに向けて何となく、
物心ついた時からずっと大切にしてきた、神仏の方向に舵が切られたような。
そんな気がする、火曜の夜。
南無阿弥陀仏。観自在菩薩。
臨兵闘者皆陣烈在前。
明日は休肝します。
では、また。