この森に迷い込んでしまったら
もう、戻ることは難しいでしょう。
シトシトと降る雨は、、、
これまで、一度も止んだことは無い
と伝えられています。
ぬかるんだ地面に足を取られるため
思うように先へは進めません。
戻ろうにも霧がかかってしまい
元の道が見えないのです。
シトシト、シトシト
止まない雨音
不思議なことに濡れていない
髪も衣服も・・なぜだろぅ?
ぬかるむ地面・・重くなる足
明らかに変??
視界がクリアな前方・・
「来たね、来ちゃったね グルグル・・・」
「どうする?どうしよう?って考えてる?」
「始まったかもよ」
雨音に混じって聞こえてくる、小さな話し声。
「ようこそ、ようこそ・・・」
凛香