「恋は、会えない時間に育つもんや。」
わたせせいぞうの遠距離恋愛漫画「八重と次郎」の中で私が最も、好きな台詞。
遠距離恋愛の良いところ。
それは相手と直接、触れ合うことが、出来ないこと。
どれだけ文を交わしても、
どれだけ想いを寄せ合ったとしても。
あくまでそれは、相手に対する自身の想像/幻想でしかない。
そこで、発想の転換。
実際に実体と逢い、ふとした瞬間に指を絡め、腕を絡めてさらに、その先があったとして。
果たしてそれが、恋するふたりにとって結果的に最良の「成就」となるだろうか。
もとい。
最近「時間」と「現実」についてよく、想いを馳せるようになった。
だからこそ、「未来」を肯定的に物語る作品にはことさら、心を惹かれてしまう。
プラネテス/幸村誠
人類がその豊かなる存続を賭けて、太陽系惑星から資源を得るべく、
地球から先遣隊を送り出すようになったそんな、時代を描いたSF。
火星から、木星から。
日々を生き抜く、愛しいひとからの、動画レターが届く。
いや。恋文だけではなく、全ての情報がことごとく、
時差で届く。
即時は一切、無い。
しかし。
非即時は何も、近未来に始まった事ではなくて。
長い長いあいだ、ヒトがアシで、伝達内容を送りとどけていた時代。
それを思えばむしろ、「即時通信」が逆に、歴史的には異端に思えるのは…
アナログ人間の、単なるくだらないセンチメンタルだろうか。
数年前、「自己紹介動画」を緊張しながら、撮影した事など思い出しつつ。
いざ、撮ろうとすると緊張しちゃってやはりダメですね。
エロ動画。
またいつか、機会あらば。
では、また。