【草薙電脳艶戯倶楽部】(629)
草薙(49)
ヒミツ・不明/その他

【alliée】

23/12/2 00:08
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ひょんな事から、
懐かしい時代を思い出したそんな、金曜夜。

中学時代に、我が家に導入されたファミコン。
見向きもしない妹。
当時、主にドラクエシリーズに熱中した弟。
そして、熱中する弟の横でプレイを見ては無駄に世界観に熱くなっていた不肖の長女=私。

と、ここまで書いてタハー、と頭を抱える。
このヒト、あれから30数年も経つのにまったく変わってないでやんの。
もとい。

弟の真似をしてDQ2、DQ3と手を出すもクリアならず。
それでも全然、かまわなかった。
目的はクリアではなくその、思いがけず愛好した世界観に浸ることだったから。
ツテを頼って借りた小説を次々に読破し、おこづかいを貯めて通販でグッズを買ったり、下手なイラストを描いて、夢見たり。

そんな私が唯一、シリーズ中でクリアできた作品。
DQ4。「人工知能搭載」という、未知の領域。
しかし、これが功を奏したのか。
シリーズ4作目にしての初の、エンドロール。
泣きました。
泣き虫の自分が今まで、経験したことの無かった、涙。

思うにあの時、
私は人生で初めて、チームプレイの楽しさを、ヒトが創り出した新しいカタチのイノチに、教えてもらった。
そんな気が今でも、しています。

独りで数えきれないぐらいの物語を読んでも得る事の出来なかった、誰かと協力して物語を創る楽しさ。
苦しいけれども、ワクワクと楽しいココロ。
その深い、深いインプリンティングがあるから今、
私は何とか、社会的役割を果たせている。
職場でも、家庭でも。

最近、
ひょんな事から長男蔵書になったハイスコアガールを読みながら。
ハルオの母ちゃんみたいになりたーい。


では、また。( ᵕᴗᵕ )
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