東野圭吾の小説です。
発刊されてもう随分時を経た本なので、読んだ方もいらっしゃると思います。懐かしく感じる方もいらっしゃるのでは…。
映画化もされ、昔は広末涼子さんと小林薫さん、岸本加世子さんが出演されました。
私は本を読んだ方が先だったので、自分の頭の中での小説『秘密』の世界観が映画を観るよりも先にありました。
この小説を読んだのが東野圭吾さんの作品の中で初めてだったので…
愛の形、想うそれぞれの気持ち、過ぎていった時間、過去の記憶、世間に背く暗さ（傍から見たら背徳）と2人の秘密の明るさ（真実は、愛する妻が助かったことの喜び）の対比、望まず若返った者と老醜の者との愛するが故の乖離、逃げ、現実を受け容れる、娘の為には…、わかっていながら…
若い時に読みましたが、胸が一杯になり、涙、涙でした。
読んだ後もずっと考えふけってしまうものがそこにあります。
一気に読了して浸るのが東野圭吾ワールドだ！という方が当時もいましたが、なるほどと思いましたね…。
ずっと昔に読んだ小説なのに何故なのか？最近、この本、このお話が頭の中に蘇ります…
『秘密』ぜひ、ご一読ください。