【草薙電脳艶戯倶楽部】(629)
草薙(49)
ヒミツ・不明/その他

【Q and A】

23/1/20 23:32
58 34
本日夕刻、帰宅時。
逢魔が時の、大寒の夕焼けの残り陽。
美しいけれど、何故だかさみしく、
早く帰りたい、なのに立ち止まってしまう。
そんな、風景。


先日、夕食時。
わくわく心躍るカレーの日、なのに途中からスプーンを持つ手が止まる長男。

「ちょっときいてほしいことがあるんだけど…」
そう切り出す声がすでに震えていて、
そして、めそめそと泣き出したのです。

背中をさすりながらしばらく待ち、カレーだけは食べるというのでそのまま食べさせて、
コタツに入ってひと息ついたところで、ポツポツと話してくれました。

3日ぐらい前に「自分が死んでしまう夢」を見た。
正確には覚えていないけれど、とにかく怖くて悲しかった。
それ以来、ふと思い出すと考え込んでしまって、怖くて落ち込む。
そんな内容でした。

ひとつに、
夢占いでは「自分が死ぬ夢」は全般的に吉兆であること、さらに、夢判断でいうと死は再生への願いを表し、現状変化や自己改革への意欲、ひいては、今の自分を良き方向に変えるチャンスでもあるかも知れないということ。

以上の既存知識にプラス、スマホで検索。
わかりやすく記述してある外部記憶装置を選択。
ひととおり、長男に読ませました。

「よかった・・・ありがとう。なんか、ごめん。」
「いいよ。こんな感じでなんかあったら声かけてね。何でもお答えするからさ。」

なんて。
「頼もしい母」を演じながらも内心、長男の抱えていた死への恐怖を思うと、長男同様に、胸がつぶれそうだったことをここに、告白いたします。

恐怖とは、「わけがわからないものこと」に対する拒否反応。
死への恐怖を、スライド方式で受け流した体になってしまったけれど、でも。

今回については、これでひとまずは良かったと。
そう、思いたいです。

では、また。
(c)gran-tv.jp