【草薙電脳艶戯倶楽部】(629)
草薙(49)
ヒミツ・不明/その他

【adorn】

22/11/21 00:33
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小学校1年生の、夏休み。

母親の鏡台の引き出しに入っている、いろとりどりの謎の小瓶。
開けると、フタに付属している小さなブラシ。
まるで油性マジックみたいな、ケミカルな香り。

これはなに?

どうやって母にたずねたのか、そしてどうやってせがんでその謎の液体を、まだ幼かった爪に塗布してもらったかは定かではない。
ただ、母が塗ってくれた赤いマニキュアの鮮やかさだけは、覚えている。

ゲーム繋がりで知り合った女の子たちはみんな、プレイヤーとしての基礎力が高い上にそろって、女子力までもがハイスペック。
まるで雲の上の天女をあおぎ見るみたいに、自分とは無縁の世界だと思っていたけれど。

ひょんな事からふと、その華やかな爪先に魅せられて「そういえば私も3年ぐらい前に、塗装したな…ガンダムネイル。」と思い出す。

塗装=塗って、装う。
うん。間違いない。
ネイルは、女子特権の塗装。
我が家の男衆に嬉し気に見せたのに、
嗚呼、その反応ときたら。
「へー。」「ふーん。」「ひかってるね。」
…… と、まあ、これが弾幕なら、ブライトさんにどつかれるぐらい薄い。

だから、ここで男性陣に公開しても反応は、同様かもとも、思いつつ。

草薙太夫の新境地、新たなるセルフ・プレジャーの、お目汚し。
40年ぶりの、生爪塗装にございます。
とはいえ、爪先だけをまずは塗布し、全体をラメ入り透明塗装しただけ。
わかりにくくて、失礼。

ちなみに40年前は、母に塗装してもらった数時間後に気分が悪くなり、除光液で落としてもらったというオチ。
まだ、幼かった爪が薬液に、耐えられなかったのかと推測。

プチトラウマからその後もやはり、ネイルは苦手で。
でも憧れはあったからこそ、その憧れをガンダムの意匠に託して、フェイクネイルに塗装を試みた……そんな、3年前だったの、かな?

ご興味持たれた方は、よろしければつぶやきを御観覧あれかし。
3年前の塗装品を、再掲いたしましたゆえ。
何となく・・・つぶやきのほうが多少は共感?していただけるような気も、しなくもなく。

他人の領域を侵食する事なく「自分色に塗る」という行為。
癖になりそうなセルフプレジャーを、40年ぶりの克服とその、悦びとともに。

では、また( *´꒳`* )
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