文字なし絵本、『アライバル』 (The Arrival 2006年出版)。
まるでサイレント映画のように一切の文字を使用せず表現しております。
架空の国・アライバルという新たな土地に余儀なく移住した者が、その土地で生まれ変わり、新生児のように成長していきます。
そこには過去の自分を捨てなければならない辛さと、新しい人生を歩むチャンスを手にした幸せの両面があります。
主人公の行動や心の動きを絵だけで表現し、文字がなくても十分に内容が伝わってきます。
世界中に衝撃を与えたグラフィック・ノヴェル。
漫画でもコミックでもない、素晴らしいSF!
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ショーン・タン(Shaun Tan) 作。
1974年オーストラリア、パース生まれ。メルボルン在住。
ショート・アニメーション『The Lost Thing』で第83回アカデミー賞短編アニメーション賞受賞。
オーストラリア児童図書賞他数々受賞。
邦訳は、代表作『アライバル』の他、『遠い町から来た話』『レッドツリー』など。
(2022年11月09日 美湖)