『大蛇に嫁いだ娘』という漫画を読んだ。
とある理由から村八分にされ続けてきた娘が、村の安泰のために、山の主である大蛇のもとに差し出される。
生贄にされる覚悟で、大蛇の元に来た娘。
しかし彼女は次第に、大蛇に惹かれていく。
異類恋愛／性交／婚姻譚。
ミノタウロスの母。美女と野獣。
カエルの王様。里見八犬伝。
サドの『悪徳の栄え』。
北斎の春画なら、蛸と海女。
最新の近未来物なら、一連の機械姦イラスト。
世界中で、神話から小説そして、昨今の特殊エロ漫画に至るまで脈々とテーマとされてきたジャンル。
日本には古来より、「異形や異世界と交わると、何事かの幸を得る」という独特の感覚があり、神話や古典には、その片鱗が随所に見受けられるという。
ちなみに、その具体的手順としては、
他界に行く。
対象と婚姻する。
対象を屈服させる。
他界からものを持ち帰る。
上記４つを満たした場合、であるとの事。
『大蛇に嫁いだ娘』のヒロインは今、まさに上記の３段階目にいる。
艱難辛苦の末に心身ともに許しあい、経験も知識も無いがゆえの純粋な性技でさらに大蛇をメロメロにしつつ、お互いの孤独をそれぞれが自覚し、自覚したがゆえにさらに心身ともに求め合い、伴侶としてその日、その日を生きる。
様々な異類性交画をこれまで観てきたけれど、今回の画は北斎の春画『海女と蛸』を超えた。
エロスを、茶化していない。
そこが心に響いた。
続話発表が、実に待たれる。
さて。
「で、掲載画像と今回の話、一体何の関係があるのだい？」
すみません。極私的／詩的なお話ではあるものの関係はあります。
掲載画像の少年は、海洋生物の化身にして、地下世界の王。
先日、半年をかけてオールクリアしたゲーム「スプラトゥーン２」の追加コンテンツ「オクト・エキスパンション」の裏ボス「心の中の３号」。
プロゲーマーですら打倒困難な裏ボスをなぜ、まったくこのゲームに向いていない私が、打倒できたのか。
前出の、具体的手順において「対象と婚姻する」以外は当てはまりちょっと、びっくり。
以前からの懸案「スプラトゥーンはエロい」ブログ執筆に繋がりそうでしたので今回、お得意の勢いと熱情とノリで、執筆を開始してみた次第。
続話はまた、後日に。