【草薙電脳艶戯倶楽部】(629)
草薙(49)
ヒミツ・不明/その他

【forelock】

22/4/13 23:33
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3月半ばぐらいから地味に重かった懸案が、
ひょんな事から解決の大きな第一歩。

どうにもならない事かも知れないとは思いつつも、自らの長期的理想と安寧のためにはじっとしてはいられず、無駄あがきともいえる試行錯誤と不断の忍耐の末にようやく、解決策の端緒を握れたような… そんな感じでした。

帰宅直後、脱力のあまり畳部屋に仰臥し、想い出のハンカチを顔に落涙。

ほんまもう、めっちゃしんどかった。
でも、あきらめたら終わりだと思ったからとにかく、もがいた。毎日、毎日。

がんばったね、なぎちゃん。

言葉にしたらもう、涙腺が崩壊。
ひとしきりハンカチに涙をしみこませてから、何事も無かったかのように、いつもの家事。

聴けば、長男も次男も本日は「ささやかな達成事」があったらしく。
夫の帰りが遅いのを良い事に「お祝いや!」などとうそぶいて、炊きたてご飯とお味噌汁だけ作りあとは各自「冷蔵冷凍庫にある食べたいもの」を食べる事に。
さらに、食べた後はデザートと称して、好きなお菓子を食べても良い事に。

「今日はいい日だねえ!明日もがんばろう!」
3人してそんな事をうそぶきつつ、「めっちゃくだらない目標達成」で昇天からのフェスティバル、カーニバルはもしかして私の遺伝情報? などと、すやすや眠る呆けた息子どもの寝顔をながめながら、ふと。

ちなみに、ハンカチは長男が保育園児の時に毎日、登園のたびに泣きながら握りしめていた「魔法のハンカチ」。
「これを、ママだと思ってしっかり持っているといいよ。」
分離不安真っ盛りの長男に、登園前に苦し紛れにそう言って渡したお気に入りのハンカチが、要らなくなったの、いつだっけ。

ともあれ。
今でもずっと、頼りにしているよ。
我が家の、私の「魔法のハンカチ」。

では、また。
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