単身有休の先日。
久々に、ゆっくりと読書した。長短編合わせて、4作品読破。
いずれも何度も読み返した、お気に入りの小説。
中でも、高校生の頃からの愛読書である歴史作家・永井路子先生の小説は時を経ても都度異なる、新鮮な感慨をもたらしてくれる。
石川郎女。歌と恋に生きた、万葉歌人。
永井先生は彼女の歌を題材にして、次のような短編を書いている。
夫の死後に文箱から出てきた、昔の恋人からの恋歌。
相手は、当時10代だった夫と親子ほど、歳の離れた恋多き女性。
「古(ふ)りにし嫗(をうな)にしてや
かくばかり
恋に沈まぬ 手童(たわらは)のごと」
年老いた私なのに、貴方に深く恋しちゃって。
これではまるで、女の子みたいだわ…
そんな風な意味だ。
年老いた、とは文字ばかり、その色褪せない情念に、超えられない、女として、また歌人としての才を感じ愕然とする未亡人…そんな短編だ。
「私なんてもう、おばさんですよ……」
そんな事を言いながらも、
嫣然と微笑む口元、誘うような目元。
確実に近づいてきた五十路。このままここで、腐っても太夫をやらかしていくならば、将来を見越した路線変更も悪くはないかも知れない。
しかし。まてよ。
勢いで書いたけれど「嫣然と微笑む」ってどうやるんだ… ?
というわけで試しに、鏡の前でやってみましたよ。
…… ( ̄᎕ ̄) ニヤリ
いや。違う。
なんかそういう、ギャグ漫画みたいなほくそ笑みじゃなくて、もっとこう、なんだ。
うーん。
嫣然と微笑み練、五十路突入までに少しずつしておきます。はい。
ではではまた。