「その、顔の横にいつも手があるのは何か意味あんの？」
その昔、さほど懇意でない方からそんなお手紙をいただいた事がありました。
なるほど。
振り返ると確かに、かなりの高確率で顔の横に手が添えられています。
なぜでしょう… とお返事を書きかけて「マジで何でなん？」と自問自答。
「若干のコンプレックスがある顔の形をそれとなく隠匿するためでもあり、また、多少は自信のある指のポージングを魅せるため、かも知れません。
いずれにせよ、自意識過剰な自己顕示欲のあらわれでしょうね。」などと、率直にお返事をしましたが。
「えー、なんでしょうね。
私にも謎ですぅ(*' ▽'*)」
等々、ぼやかした可愛げのある返答が一切、出来ないのが自分らしくもあったな、などと、しみじみと。
2022年が明けました。
年末年始、2年ぶりの実家帰省。
「寝正月」よりもさらに深い「冬眠正月」とも言うべき6日間を過ごし本日、首都圏某所に戻ります。
明日からは早速、仕事始め。新規業務も加わり、責任もやり甲斐も増す見込み。
どうせまた「気負い」という余計な荷物を自分自身で背負い込むのだろうなと予想しつつ、その荷物の中身が単なる土石ではなく、例えば私にしか価値の分からないかも知れない、それでも間違いなく魅力的に光る「原石」であるようにと、祈りつつ。
本年も、どうぞよろしくお願いいたします。
草薙 拝