「あっ、気が付いた?」
僕を覗き込む瑠璃の顔がすぐ側にある。
僕は一瞬にして目が覚め、辺りを見回す。僕のアパートだ・・・
「大変だったんだよ~足元おぼつかないし。タクシーで帰るっていうけど、あれじゃひとりじゃ無理でしょ。取りあえず住所は言えてたからよかったけど。」
みっともない・・初めて飲んだ訳でもないのに。何故そうなった?
「で、こんな時間だし。悪いけど泊めてくれる?」
「本当にごめん。ベッド使って。僕は下で寝るから。何もしないから安心して。」
みっともなくて顔も上げられず、ボソボソと話す僕の鼻孔を、フワッと甘いムスクの香りが包む。
顔を上げると、すぐ側に瑠璃のいたずらっぽい顔があった。
そのまま僕の顔を両手で挟み、唇を重ねてきた。
「何もしないの?本当に?」
唇を離してそう囁く。ハスキーな声が耳に心地よく響く。
またすぐに唇を重ねる。瑠璃の舌が僕の歯の間を割って入ってくる。小鳥が餌をついばむようにつついたかと思うと、ねっとりと僕の口の中を舐め回す。
やばい、座っていられない。キスだけで感じまくった僕は、ズルズルと倒れ込む。
瑠莉は僕のTシャツをたくしあげると、おもむろに乳首を甘噛みし始めた。
「ひぁっ!」変な声が出てしまった。
僕はセックスは初めてじゃないけれど、でもこんなのは初めてだ。
器用に左手で僕の右の乳首を弄びながら、左の乳首を噛んだり舐め回したり。
ジーンズの中では屹立しっぱなしのペニスが出口を求めて喘いでいる。