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長野・天然系

第3のルート

21/7/29 23:11
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ご訪問ありがとうございます。

さて今回は、
ヨーロッパへの直行便が まだなかった時代のお話です。

当時はアラスカ経由( かなり高額 )、 もしくは南周りと言われていた東南アジアで乗り換えをする‥というルートがメインでした。( こちらは安いのですが‥。)
当時、高校生だった私には‥どちらもちょっとハードルが
高いモノでした。
英語の先生に相談をして、ある旅行会社を紹介してもらいました。
そこで提案されたのが‥モスクワ経由という第3のルートでした。
こちらは、南周りと同額だったと思います。

ロシアではなく、まだソビエト連邦でした。
まあ‥なんと言うか、当時はあまりイメージがよろしくない
感じでしたが‥私にとっては、ベストな選択でした。

飛行機に乗るのも、はじめてでした。
割りと小さめな機体でした。
後から考えてみると、国内線で使われているような‥。
だからか‥割りと低めのところを飛んでいたような‥。
窓際の席だったので、ずっと景色を見ていました。

ロシアの広大な大地‥たまに反射して光る池 なのか 湖‥。
そして、真っ白な大地を踏みしめて歩いている 大きな男の人‥。
なんだか とても遠くに来たと思いました。
はじめて 外国に来たと思ったのは、ロシアでした。

あの頃は‥深く考えていなかったのですが、チェルノブイリの原発事故から まだ1年も経っていませんでした。
当時、どういうルートを飛んでいたのかは‥わかりませんが‥そして、イギリスに1ヶ月以上 滞在していました。
そして、まだ10代でした‥。
おそらく、なんらかの形で被爆していると思います。
そのことを知ったのは10年前です。
飛行機に乗るだけで、被爆するなんて知りませんでした。
その上、私は‥。
まあ‥いまさらですが‥。

でも、いい思い出であり‥貴重な体験でした。

そして、そのお世話になった旅行会社は‥当時は西新宿のビルの、今でいうシェアオフィスのような小さな会社でしたが‥誰もが知っている大会社になりました。
それは HISです。
時の流れを感じます。
そう考えると‥あの時は 若かったな‥と。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

良い1日になりますように‥。



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