メイのカレイドスコープEye(153)
メイ(55)
長野・天然系

恋に似たモノ

21/6/15 02:33
141 19
ご訪問ありがとうございます。

ちょっと‥昔の話を高校生だった頃の話を、書いてみたくなりました。

2年先輩の方に、絵を教えてもらっていました。
その先輩は才能はあるのに、なぜか周りから遠巻きにされていました。 過去にいろいろあったらしい。
部活の時間しか接点がなく、そんな様子だったので 交換日記を交わしていました。
周りから見れば、付き合っているように見えたらしい‥。
でも そういうのとは、ちょっと違うかな‥と思いました。

はじめてのデートは、映画でした。
照れくさくて隣には座れず、ひとつ席を空けて座っていると「 どうして空けるの? 変だよ。」 と言って隣に座りました。
そんなこともあったり‥だんだん恋に似た気持ちになり、
先輩の卒業前だったか‥はじめて告白をしましたが、 先輩には、他に好きな人がいました。

遠くの大学へ行った先輩とは、文通が続いていました。
ある日、ひとつ年上の先輩から こう言われました。
「 だんだん先輩に似て来たね。」
その一言に考えさせられました。
また顧問の先生からも、似たようなことを言われました。
その人から受けていた影響は大きかったと思います。
私は、その人のコピーになりたかった訳ではなく、
自分が欲しかった‥ただそれだけだったのです。
付き合っていた訳ではないけれど、私の方からお別れを告げ、先輩からもらった絵も 、手紙も交換日記も 全部 最後に合った時に返しました。
「 本当は、先輩ともっとケンカしたかった。」と私
「どうして ? ケンカなんかない方が 平和でいい。」
‥それは、私が合わせていたからと言いたかったけど
言えませんでした。

それから 少し経ったある日、放課後にいつものように美術室に行くと、なぜか先輩がいました。
私は、その姿を見てその場から逃げましたが、階段を駆け降りている途中で、追いつかれてしまいました。
「 どうして逃げるの?」と聞かれて
「 逢いたくないから。」と答えたら
「俺は逢いたかったよ。」と言われました。
男の人って ズルいな‥とはじめて思いました。
今となっては、ちょっとほろ苦い思い出です。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

良い1日になりますように‥。
(c)gran-tv.jp