途中までは、連鎖する死のつながり、登場人物達の関係性等、物語についていくのが精一杯な感じだ。
「一体どこに向かってるんだろう、このクライマックスは…」みたいな。
でも、随所に散りばめられた巧みな伏線が、後半以降、どんどん繋がっていく。
そして、全てのパズルのピースがピタッとはまるような感覚のラスト。
それは驚愕のラストでもあるが、自分の頭の中で全ての伏線が繋がる感覚は、快感すら覚える。
自分の中での「??」が全て「!!」になる。
観終わった後、素直に「持っていき方がうまいなぁ~」と思った。
特筆すべきはジョン・キューザックの演技。
技巧がどうのというより、こんな風なジャンルの映画でちょっと感動させてくれてしまうのだから凄い。
彼の持つ、人間としての暖かさを感じさせる雰囲気はハリウッドでは貴重かも。