面白い!
危なげで儚い雰囲気で、私の大好きな作品。
天才、岩井俊二監督のとてつもない完成度を誇る名作。
冒頭のシーンを見ただけでもやばいなーと思っていたが、わずか三分ですっかり引き込まれた。
あのカメラワークと演技、そして一瞬にして衝撃を与える技術は神業。
もうこの映画は別格。
役者の演技がみんな自然で、言葉のひとつひとつが自然に胸に染み込んでくる。
こういう映画を見ると、テレビのドラマが見られなくなる。
レベルが違うから。Charaが役者ではないのに決して不自然ではなく異様にいい感じを出していて、さすがアーティスト!
もうそれだけでもやばい。
音楽も繊細で綺麗。文句のつけようがない。
作品の根底に流れる残酷さ。
故郷への回帰。
作品の奥に流れる奥深いテーマが心を震わせる。
ただ江口さんはあのあとどうなったのかな。
三上博史さんを始め渡部篤郎さん、江口洋介さん、山口智子さんがもうめちゃくちゃカッコよかった。
特に江口洋介さんが(アドリブで作ったらしい!)英語と日本語を混ぜて独特な喋りで組長の所にテープを回収しに行くシーン大好きです!マジで素晴らしい!
ガラス細工のように美しく儚い夢や希望を純粋に追い掛ける主人公たちの姿が、斬新な撮り方や少し残酷な描写をすることで、より際立っている。
さてさて、アゲハ蝶は何の象徴だろう?
成長? 回帰? 離脱?
一度見て虜になって欲しい。